酔扇鉄道 -848ページ目

日本橋見て歩き

今日はオフの日。やるべき事はあるにはあるが、それはそれ(笑)。ここ1週間ほど行っていなかった日本橋(大阪の電器屋街)へ出撃だ。パソコン好きの私にとって日本橋はできるだけたくさん訪れたい所。1週間ぶりというのは、随分昔に感じられる(大げさか)。

とは言え今は金欠(理由は「大奮発」の項参照)。今日は専らノートパソコン、特に中古を地下鉄堺筋線恵美須町駅から北へ、つまり日本橋・難波方面へと歩きながら、何軒かのショップに立ち寄ってみた。

ここに来て、なかなかの性能のものでも随分安くなってきている。現在の最新モデルのノートPCのCPUはPen4・3.06Ghz位か。2年前ぐらいまでに比べて、CPUの高クロック競争もちょっと緩やかになってきたせいか、2,3年前のモデルでも十分に高性能だったりする(勿論、高度な3Dゲームをしようと言うなら最新モデルの上位機種を買うべきだろうが)。だからそこそこの性能のものでも、結構市場ではだぶついてきているのだろう。「値崩れ」という表現がぴったりだ。

例えば恵美須町の某ショップのチラシから一例を挙げてみよう。

ThinkPad・A20m(2628-32J)
Cel500Mhz、RAM128MB、HDD12GB
15”TFT、24倍速CDD、FDD

これにリカバリディスク(Win2000)がついて¥39800- 強いて言うならばCPUがPen3だったら尚良いのだが、十分に「買い」だろう。ワープロ・メールが主目的ならこれでも「高性能」。

こうなってくるとジャンク品はもっと低価格化と思いきや、意外とまだそれほど下がっていない。が、バランスを考えるとこれからもっと下がるはず。ジャンク品を自分の手で完動品に仕上げるのもまた楽しいものである。


神無月
宝ひしめく
日本橋
心軽やか
財布軽やか

酔扇

そりゃあ、金欠じゃなけりゃもっと楽しいのだが(苦笑)。

スウィンギング・トレイン

今日は神戸と明石で仕事。明石1908発の新快速野洲行きに乗り家路につく。
やはり自宅から遠い勤務地は疲れも余計に感じる。せめて新幹線で移動させてくれるならずっと快適なのだが、本部は在来線の交通費しか出してくれない。今更ながら忌々しいことだ。

まあ、いたずらに腐ってもしょうがない。こんな時は音楽でも聴こう。鞄から愛用のThinkPad・s30(2639-42J)を取り出し、メディアプレーヤーを起ち上げる。今日は何を聴こうか?取り込んでおいたアルバムの一覧を眺める。よし、『ELLA&BASIE』でいこう。

私はジャズに関しては素人もいい所だが、ちょっと疲れた時にちょくちょく聴いて癒やされる。そんな私でもカウント・ベイシー・オーケストラのようなビッグバンドをバックに迫力負けせずに謳いこなすエラ・フィッツジェラルドは凄いよな、と思う。

・・・・・ん?エラの声ってこんなにしわがれていたっけ?いや違う、ばあさんどもだ、私の前の座席に陣取っとる元小娘(爆)4人組の声だ。

どうやら弁当でも食べ始めたらしい。「うわあ、お醤油こぼれたわ!」「いやん、何やってんのん、はよこれでふきいな」「さっき、ガタッと揺れたもんな」・・・・・

・・・・・あんたらがスウィングしてどうする(苦笑)。

「ほんま、今日は日中暑かったなあ」「せやせや・・・」「これも食べへん?」「いやあ、もろうてええのん?」「かまへんてえ・・・・」

・・・・・何かどんどん喧しなってきたぞ。ここはオマエらんちの茶の間やないわい!(と心の中で叫ぶ・哀)


秋の夜
うたた寝できず
疲れ増す
姦し婆ら
早よ降りてたも

酔扇


こんな時でも一首思い浮かぶ自分の才能が恐ろしい(爆)。あ、新大阪。早よ降りな(言うてる場合か・哀)。

嵐山から御室へ

今日はオフの日。仕事の準備などもすべきではあるが、昨日は帰宅が遅かったせいもありやる気無し。かといって一日中家にいてももったいない天気。となれば出かけよう。まあ、金欠だし、そんなに遠くには行けないが(苦笑)。

阪急電車で嵐山へ。紅葉狩りにはまだ早い。山々はまだまだ碧い。平日ながら観光客はさすがに多く、「もうちょっと遅く来た方が良かったねえ」などと言う声も聞かれる。きょうび、「紅葉情報」なんかはネットですぐに調べられる。と言いつつ、あえて調べなかったのが自分らしい所(苦笑)。

まだまだと
人々嘆く
嵐山
焦ること無し
いずれ熟さん

酔扇


「見頃」などは人間様の勝手な都合。人に合わせて「京の山は赤一色」(このフレーズにピンと来る人はどれぐらいいるんだろう)になる訳じゃあるまいし。何事も人は人、自分は自分なり。



嵐電(=京福電鉄)嵐山駅で「嵐電1日フリーきっぷ(650円)」を購入し、嵐電・四条大宮行きに乗車。帷子ノ辻(かたびらのつじ)駅で北野白梅町行きに乗り換え。一旦終点の北野白梅町まで乗り、すぐに再乗車。今度は妙心寺で「おっ」と思い立って急いで降り、すぐ傍の竜安寺郵便局へ。さらに妙心寺から乗車し次の御室で下車。レトロで素朴な風格を持つ御室駅からはもう仁和寺が見えている。ここも今日の目的地。「御室と言えば鹿子木荘」などと言えば、私の職業があっさりばれてしまうのかも知れないが(苦笑)。わからん人にはさっぱりわからん話だが。

11月8日まで、金堂と観音堂が特別拝観できるらしい。拝観料を別途取られるのが金欠には堪えるのだが、折角だから拝観料に「手引」(パンフ)も購入。金堂に鎮座まします阿弥陀三尊像と、その背後に描かれた極楽浄土の壁画が見所。ただ中はやや薄暗いため、近眼の私にはちょっと見辛かったのが残念。

あとそれから五重塔も眺め、さらに大玄関から入って宸殿や白書院なども見て回る。大玄関のあたりではお香(白檀?)の甘い香りが立ちこめており、そこから奥へ進むと所々に菊や百合などの花が生けてあり、花々の芳しさが庭園の美しい彩りに、文字通り「花を添えて」いた。

菊の香に
はやる心を
抑えつつ
来る御室の
憎き静けさ

酔扇

一通り見回った後、境内で売られていた「焼き山栗」を購入し、早速頂く。私は天津甘栗などに目がないのだ。殻を割ってみると、普通の甘栗と比べ、実が黄色っぽく、口に入れると軽い香ばしさが広がる。あっさりとした甘さ。ちょっと小腹が空いた時のお茶請けにお勧めである。

仁和寺を後にし、再び御室駅から嵐電に乗車、またふと思い立った私、「嵯峨駅前」駅で降り、JR嵯峨嵐山駅へ向かう。すぐ傍には嵯峨野トロッコ鉄道の嵯峨駅もあるが、トロッコ乗車はまたのお楽しみ。今日の所はここからJRで帰宅することにしよう。